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悪化する米中関係その他もろもろ

2010.02.04

[コラム]

ダボスに参加した米要人と懇談。「オバマ政権はダボスにほとんど存在見せなかった。昨今の事情から、グローバルなエリートの集会に米政府が大規模に参加するデメリットはメリットを上回るとのオバマ大統領の判断だ。政府関係者の参加にホワイトハウスの許可が必要だったのも初めて。あのクリントン政権でもブッシュ政権でもなかったことだ。これには正式参加した政府関係者から不満がブーブーだったよ」

ダボスでいい意味でも悪い意味でも一番目立っていたのはサルコジ仏大統領の”反グローバル資本主義演説”だったそうだ。ただ、彼は、「グロバール化によって世界をよりよくしようというダボス精神にもっともダメージを与えたのはサルコジの演説」と分析していた。「今回のダボス会議ほどダボス精神が揺らいだ会合はなかった」とも言っていた!

一方で、ダントツの影響を会議全体に及ぼしていたのが中国代表団だったらしい。中国側の演出でもあろうが、李克強副首相は80人近い表団員を会議場に同席させてい た。そして、李副首相の、演説のいくつかのハイライト部分で、合図に合わせるかのように笑い、歓声を送り、拍手をしていたという。マスゲームのようだったらしい。見事にそれが他の聴衆にも伝染し、「スピーチの内容よりはるかにいい反応を得ていた」という。なるほど!国際舞台では、こういう仕組みは馬鹿にしてはいけない。

中国側がダボスで強調していたのは、「国内消費を基盤とする成長モデルへの移行」。先進国が「中国よ!いい加減輸出頼みの成長から卒業してくれ。13億人の内需で成長し、それでわれわれのモノやサービス買ってくれよ」というプレッシャーをコンスタントにかけていることに呼応している。また、「内需主導」をアピールしないと”人民元切り上げ”プレッシャーも高まるからだ。李副首相は、「内需主導の成長!それこそが中国の最優先課題!現在約38%である国内消費の対GDP 比を五年以内に50%に戻すのは可能だ」と繰り返していたとのこと 。もちろん、人民元には何の言及もない!

米中関係についてはおもしろい分析を聞けた。ここ最近米中対話の米側の窓口は財務省。中国は、米国債お買い上げのお得意さまである。中国側の「米中対話は経済対話に専念したい」との主張に応えてきたわけだ。しかしながら、ここにきて、ただでさえ存在感薄いガイトナーがこれから議論が本格化する金融規制で多忙ということもあり、米側はヒラリー国務長官・国務省を窓口にするようだ。しかもグーグル問題もあり情報関連部局や国防総省もが強力に介入してくるという。中国が最も嫌がる展開へ向かうわけだ。

加えて、注目すべき意見は「今後、米国の多国籍企業は米政府と強烈に足並みを揃えていくのではないかとの見方」。米多国籍企業は、サイバー安全保障の観点から米政府の情報関連部門とのさらなる緊密な連携強化に動き出し、ある地域にサイバー安全保障上の制裁が必要あ場合、企業側もそれを考慮した戦略を重視してくるとみる。これも米中関係から始まりそうだ。


日本の政界と似た話も!米共和党上院議員たちは、サラペイリンのポピュリスト的人気と資金収集力の高まりを警戒しているようだ。特に共和党の中道派たちがそうらしい。オバマ政権の支持率下落には喜んでいるが、共和党への支持が戻っていないことにも焦っている。まるでどこかの党と同じだ。

米議会で新たに設置される財政赤字委員会の委員長候補の筆頭はマイケル・ブルームバーグNY市長だそうだ。そうなればこの委員会の格は相当高くなり、共和党の支持も得やすいだろう。ブルームバーク委員長だったら米政府が2012年に導入を狙ってる付加価値税もうまくいくかも!






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